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WORKS
総本山仁和寺・食堂
総本山仁和寺 文化体験型「食堂」jikidou
訪れる人にとって 仁和寺における食の体験「食堂」は 仏教の文化世界が窺われる非日常空間です。それは居心地の良さからも、清々しく格別であることを感じられる場であり、加えて食する楽しみや心躍る期待に応える雰囲気も求められます。
仁和寺様のおもてなしの場として相応しく在るために、端正な空間配置、景色を取り込む窓と障子のバランス、庭(自然)とのつながりに配慮しました。昼間は、窓から取りこむ自然光の中にくつろいで佇まい、夜はライティングによって舞台のような雰囲気が漂います。入り口の朱色の漆和紙貼り引き戸が宸殿の奥に見える時、食の体験への期待が膨らみます。
質感にも拘り、日本の自然素材として染め和紙、土壁、木、漆、石を用いています。
そして 仕上がりには 特に仁和寺の由来、物語を彷彿させる素材が求められました。 以前、倉に保管された古材を拝見しておりました。この度はこの貴重な古板材で大テーブルを作らせて頂き、木に精通する木曽の職人が製作担当しました。芽吹いてから 1000 年の欅の板ですが、鉋を入れると芳しく香り立ったと言います。欅は蘇りこの大テーブルとなり静かに厳かに語っているようです。古材との対話が それに触れる一人一人にとって格別な時間をもたらします。
プロジェクト名 いろはにほんプロジェクト 仁和寺の食の体験
2021年11月竣工
企画・運営 仁和寺
インテリアデザイン 小野意匠計画
建築設計 大森設計事務所
施工 上宗建設
ライティングデザイン DAIKO
家具 カリモク KNS
染め和紙 家具制作 木曽アルテック
撮影 平 寿夫
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